ご相談内容
亡くなった父親と同居していた長女からのご相談。遺産分割によって現在住んでいる家屋敷から出て行かねばならないとすると、生活基盤を失ってしまう。預金をそんなに持っていない場合、やはり売却するしかないのだろうか。
無料相談でのご提案
住まいに対する思い入れが強いのなら、不動産を担保に入れ、金融機関からお金を借りて、他の相続人に対する代償金を支払う方法があります。あるいは、他の相続人が取得した敷地や建物を借り受ける形にして、月々、賃料を支払ってもいいでしょう。しかし、経済的な負担が重荷であれば、思い切ってお金に換えるのも選択肢の一つです。
実際のご依頼
最終的には、売却して分割することになりました。このようなケースでは、引っ越しも含めた準備が整うまで関係者間で使用賃借契約を結び、猶予期間を設けてもらうとスムーズでしょう。
ワンポイントアドバイス
不動産の共有は、可能な限り避けることをお勧めします。次の相続で、共有物分割訴訟が起きかねないからです。そこで話がまとまらない場合、裁判所から競売を命じられ、一般の取引価格よりも低額で処分されるかもしれません。こうした状況を想定し、まだ元気なうちからバトンタッチの準備を始めてみてはいかがでしょうか。