ご相談内容
亡母の遺言に、「実家の不動産を長男へ譲る」と書かれていた。母は生前、長期入院していたし、連絡もよこさない兄に不満をこぼしていたはず。そそのかされて書いてしまったのでは。
無料相談でのご提案
遺言無効の主張をするには、形式面の不備を洗い出すか、作成者に遺言能力がなかったことを立証しないといけません。お母さまの書かれた日記などが残っていれば、ある程度は類推できるでしょう。また、担当医師と面接し、当時の状況を確認してみるべきです。
遺言無効の主張をするには、形式面の不備を洗い出すか、作成者に遺言能力がなかったことを立証しないといけません。お母さまの書かれた日記などが残っていれば、ある程度は類推できるでしょう。また、担当医師と面接し、当時の状況を確認してみるべきです。
お母さまの手紙や医師の診断書などを用意し、裁判を起こし、遺言が無効と判断されれば、遺言はなかったものとして扱われ、原則として法定相続分通りの遺産分割が行われます。
ワンポイントアドバイス
証拠などが見つけられないと、後から争うのは難しくなります。状況によっては、ご両親を日ごろから見守り、その状況をご家族で共有する姿勢が求められるでしょう。あるいは、公証人が作成する「公正証書遺言」を利用するのも方法です。入院先でも、依頼すれば出張してくれます。争われる余地をなるべく減らすよう、いろいろと工夫してみてください。